2017.02.08
骨粗鬆症のお薬について
こんばんは、院長の縄田竜哉です。
今日は診療後に歯科医師会の常会と講演会に参加してきました。
その中で骨粗鬆症の治療薬であるBP製剤についてのお話がありました。高齢になってから大腿骨などを骨折すると、その後寝たきりになってしまう場合もありますのでBP製剤は有効なお薬なのですが、歯科医療に付随して顎骨壊死(抜歯などの後に傷が塞がらず、顎の骨が壊死してしまう状態)をおこすリスクがあります。
抜歯が必用な歯があっても抜くことができない『抜歯難民』になってしまう患者さんが生じました。
私が勤務していたしらしげ歯科の院長は、このお薬に非常に詳しかったため色々と教えてもらいましたので、それにのっとって治療をしていました。
今日の講演会では、新しい見解がしめされ考え方を変えなければいけませんでした。具体的には、今まで3年以上服薬されている方は、3ヶ月間お薬を止めていたのですが、その効果が証明されなかったようで、骨折のリスクを考えるとお薬は止めないという方向に変わりました。
その分、抗生物質を投与したり、お口の中を徹底的に清掃して感染対策が必用なようです。
まずはどんなお薬を飲んでいるかや全身のことをしっかり把握するという従来の問診をもう一度徹底しようと思いました。